「日本画は死んだのか?」戦後の京都で、この問いに真っ向から挑んだ若者たちがいました。
1948年に結成された「パンリアル美術協会」を中心に、戦後京都で起きた「日本画の革新運動」を網羅する本展。伝統的な花鳥風月を否定し、社会の現実や抽象表現に挑んだ彼らの軌跡は、現代の私たちが「伝統」をどう扱うべきかというヒントに満ちています。
見どころ:岩絵具で描かれる「抽象」と「社会」
本展では、三上誠や大野俶嵩といったパンリアルを代表する作家たちの作品を展示。彼らは日本画の材料(岩絵具や和紙)を用いながら、コラージュや焼き焦がし、穴を開けるといった手法で、それまでの日本画の美意識を徹底的に破壊しました。しかし、その破壊の先にあるのは、真の意味での「材料への回帰」と「精神の自由」でした。京都市京セラ美術館という、かつて彼らが発表の場として戦い続けたゆかりの地で、これらの作品を鑑賞することには深い歴史的意味があります。
おすすめの回り方:岡崎エリアのアート散歩
京都市左京区の岡崎エリアは、京都国立近代美術館やロームシアター京都が集まる文化の拠点です。本展を鑑賞した後は、琵琶湖疏水沿いのテラスで一息つきながら、京都の伝統とモダンが交差する風景を眺めるのが、通な楽しみ方です。
開催概要
• 会場: 京都市京セラ美術館
• 会期: 2026年2月7日(土) 〜 5月6日(火・祝)
• 休館日: 月曜日(祝日の場合は開館)
• 観覧料: 一般 1,800円 / 大学・高校生 1,300円
• 公式サイト: https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20260207-20260506

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