「ファッションとは、人間を輝かせるためのエネルギーである」
2022年にこの世を去ったファッションデザイナー・森英恵。生誕100年を記念した本展は、単なる衣装の展示に留まらず、戦後日本において「自立した女性の生き方」をデザインを通じて示し続けた彼女の哲学を解き明かす、記念碑的な回顧展です。
見どころ:東洋と西洋を繋いだ「マダム・ハナエ・モリ」の軌跡
1950年代の日本映画全盛期、数多くの映画衣装を手がけたことから始まった森英恵のキャリア。その後、1965年のニューヨーク・コレクションでの成功、そして日本人初のパリ・オートクチュール組合加盟と、彼女は常に世界の第一線で戦ってきました。展示では、代名詞である「蝶」のモチーフが施されたドレスのほか、グレース・ケリーら世界のセレブリティが愛した作品、さらにはバルセロナ五輪の日本代表ユニフォームまで展示。日本の伝統である「絹」や「友禅」の技術を、いかにしてモダンな洋装へと昇華させたのか。その圧倒的なディテールは、服飾に詳しくない人をも魅了します。
ライフスタイルへの影響
森英恵は、ライフスタイルブランド「HANAE MORI」を通じて、日本の一般家庭にも「美しい暮らし」を提唱しました。彼女が目指した「ヴァイタル(生命力)」溢れるデザインが、どのように私たちの生活を変えてきたのか。その社会的な広がりについても本展は丁寧に掬い上げています。
開催概要
• 会場: 国立新美術館
• 会期: 2026年4月15日(水) 〜 7月6日(月)
• 休館日: 毎週火曜日
• 観覧料: 一般 2,200円 / 大学生 1,400円 / 高校生 1,000円
• 公式サイト: https://morihanae100.jp

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