驚異の部屋の私たち、消滅せよ。:森村泰昌・ヤノベケンジ・やなぎみわ 展

大阪中之島美術館で開催!関西ニューウェーブの巨星3人が創り出す「21世紀の驚異の部屋」

2026年春、大阪中之島美術館において、現代美術界に金字塔を打ち立ててきた3人のアーティスト、森村泰昌、ヤノベケンジ、やなぎみわによる、かつてない規模の競演が実現します。1980年代後半、関西から湧き起こった「関西ニューウェーブ」の熱狂を牽引した彼らが、再び集結し、新作を中心とした大規模なインスタレーションを展開します。

「驚異の部屋(ヴンダーカマー)」とは何か

本展のキーワードである「驚異の部屋」とは、15世紀から18世紀にかけてヨーロッパの王侯貴族や学者が、世界中から集めた珍品、標本、美術品を詰め込んだ陳列室のことです。それは、知への好奇心の象徴であり、同時に「世界を所有したい」という欲望の現れでもありました。

本展では、3人の作家がそれぞれの解釈で、現代における「驚異の部屋」を構築します。名画や歴史的人物に扮して自己と他者の境界を揺さぶる森村泰昌。巨大な防護服を着たロボットや放射能をテーマに現代の「毒」をユーモアに変えるヤノベケンジ。そして、少女や老婆といった物語性の強いモチーフで幻想的な写真や演劇を創出するやなぎみわ。彼らの作品が交差する時、展示室は一つの巨大な物語装置へと変貌します。

協働と消滅:作家同士の火花散る化学反応

本展のタイトルにある「消滅せよ」という言葉には、作家それぞれの個性がぶつかり合い、溶け合うことで、既存の「美術家」という枠組みを超えた新たな地平を目指すという強い意志が込められています。長年、友人であり良きライバルでもあった3人は、これまでにも互いの作品に出演したり、共同制作を行ったりと、深い信頼関係を築いてきました。

本展では、単なる個展の集合体ではなく、互いの作品が干渉し合い、境界が消滅していくような実験的な空間が演出されます。観客は、まるで迷宮に迷い込んだかのような感覚の中で、美醜、生死、過去と未来が混沌と混ざり合う、現代の「驚異」を目撃することになるでしょう。

開催地・中之島の歴史と呼応するアート

大阪中之島美術館は、19世紀から続く大阪の文化・商業の中心地に位置します。近隣の国立国際美術館とのハシゴ鑑賞はもちろん、レトロな建築が残る中之島エリアを散策しながら、この地から生まれ世界へと羽ばたいた3人の作家のエネルギーを感じるのが、おすすめの鑑賞プランです。

開催概要

会場: 大阪中之島美術館

会期: 2026年4月25日(土) 〜 6月28日(日)

休館日: 月曜日(祝日の場合は翌平日)

観覧料: 未定

公式サイト: https://nakka-art.jp/exhibition-post/sayonara-2026/

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

日本の現代アートを中心に作品売買の
ご参考となる価格情報をご提供いたします。

コメント

コメントする

目次