まなざしの奇跡:日本女性写真家の冒険

渋谷ヒカリエで開催。アルル国際写真祭で世界を驚かせた「日本の視点」が凱旋!

2024年、写真界のアカデミー賞とも称されるフランスの「アルル国際写真祭」において、一つの展覧会が大きな話題となりました。それが、日本の女性写真家たちの足跡を辿る「日本女性写真家展」です。2026年夏、そのアップデート版とも言える「まなざしの奇跡」展が、東京・渋谷ヒカリエで開催されます。

なぜ今「女性写真家」なのか:奪還されたまなざし

写真の歴史において、長らくカメラを構えるのは「男性」であり、写される対象は「女性」という構図が一般的でした。しかし、1950年代以降、日本では多くの女性たちが自らカメラを手に取り、独自の視点で世界を切り拓き始めました。

本展では、戦後日本の写真界に新風を吹き込んだ山沢栄子から、遺品を撮ることで「不在の存在」を描き出す石内都、ミクロな視点から宇宙的な広がりを見せる野口里佳、そして自身の義足をモチーフに圧倒的な自己像を構築する片山真理まで、約30名の作家を紹介します。彼女たちの「まなざし」は、単なる日常の記録ではなく、社会、身体、記憶、そしてジェンダーという壁に対する、果敢な「冒険」の記録でもあります。

構成:時代とテーマが交差する「まなざしの系譜」

展示は、年代順のクロニクル(編年体)とテーマ別構成をミックスしています。

1. 「身体の探求」: 自身の肉体を通じて、生と死、アイデンティティを問う表現。

2. 「記憶の器」: 風景や遺品の中に眠る、目に見えない時間を可視化する試み。

3. 「日常という最前線」: 家族や身近な風景の中に潜む、違和感や美しさを掬い取る視点。

アルルで展示された際、海外の批評家たちは「これほどまでに多様で、実験的で、哲学的な写真が日本から生まれていたのか」と驚嘆しました。本展では、その熱狂をそのままに、日本の現代的な文脈を加えて再構成されます。

渋谷・カルチャーの交差点での鑑賞体験

渋谷ヒカリエという、常に新しい文化が発信される場所での開催は、非常に象徴的です。鑑賞後は、渋谷の街を歩きながら、自分自身の「まなざし」がどのように変化したかを感じてみてください。街を行き交う人々、建物の影、ふとした瞬間の光が、写真家たちの作品を通して、昨日とは違った意味を持って見えてくるはずです。

開催概要

会場: 渋谷ヒカリエ 9F ヒカリエホール

会期: 2026年7月4日(土) 〜 8月26日(水)

休館日: 会期中無休(予定)

観覧料: 未定

公式サイト: https://www.hikarie.jp/

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